日曜日に長野式鍼灸治療マスターコースのセミナーに参加してきました。

テーマは「呼吸器疾患」。
これからの季節、咳や喘息、呼吸困難などの症状を訴える方が増えてくる時期。まさに臨床で役立つ内容でした。

呼吸器といえば肺経が中心と思われがちですが、実際には腎経や脾経にも深く関係しています。

腎は「納気」を司り、呼吸の深さに関与。
脾は痰湿の処理や免疫力に関わるため、咳や喘鳴の背景に脾虚が潜んでいることもあります。

腹診や脉診、背部兪穴の反応を丁寧に見ながら、症状の根本にアプローチする重要性を改めて実感しました。

午後の実技では、相モデルでの治療を行いました。
主訴に応じて治療方針を組み立てるのですが、あるモデルさんの脉が「硬くて、浮から中くらい」の状態で、判断に迷いアシスタントの先生に相談しました。

長野式鍼灸では脈診や腹診を大切にして、それに沿って治療を進めていきます。

先生は「交感神経が昂っている状態」と見立て、復溜(腎経)に一本鍼を打ちました。
その瞬間から、脈がみるみるうちに緩み、穏やかに変化していくのを指先で感じました。
一本の鍼でここまで身体が変化するのかと、目の前で起きたことに深く感動しました。

鍼灸は、理論だけでなく「感じる力」がとても大切。


今回の学びを、地域の患者さんのケアにしっかり活かしていきたいと思います。